子どもの心を揺さぶる「本物体験」

本物プロジェクト

自分の将来は「体験」したものの
中からしか
生まれない

選べる力は、心を揺さぶる「本物体験」から育つ

どの高校に進むか、どの大学で学ぶか、どの業界・企業を選ぶか、あるいはどのような人生を歩むか——こうした「選択」は、その人が積み重ねてきた「体験」によって導かれます。
自分の未来は、自分が実際に経験したことからしか形づくることはできません。
大海のような広い選択肢の中から本当の自分に合った道を選ぶためには、「本物体験」を重ね、自分の興味や強み、そして“自分という人間”を知ることが欠かせません。
心を揺さぶるような「本物体験」が、子どもたちを「選択できる力」を持った人に育てるのです。

子どもの心を揺さぶる「本物体験」とは

こうした「本物体験」とは、たとえば——
「本物」の英語環境で異文化に触れるカナダでのホームステイ、
「本物」の自然と向き合う伊豆大島・八丈島での体験プログラム、
そして、「本物」の社会課題に出会う横浜こどもホスピス『うみとそらのおうち』での学びなど、五感と心を揺さぶる体験のことです。
私たちは、こうしたさまざまな「本物」と子どもたちをつなぐことで、彼らが自分自身の殻を破り、一歩を踏み出すきっかけをつくり続けています。
それは、未来を「選ぶ力」を育むための、かけがえのない一歩でもあるのです。

「本物体験」は、心を揺さぶるほどの衝撃を与える

本物に触れたとき、人の心には大きな波が生まれます。
それは、ただの刺激ではなく、「感動」として深く心に刻まれる衝撃です。
経験豊富な大人でさえ、本物に出会えば胸を打たれるもの。
それが、まだ人生経験の浅い子どもたちにとっては、どれほど強く、鮮烈なものでしょうか。
大人の心が「大海」なら、子どもの心は「水たまり」。
その水たまりに大きな波を起こす「本物体験」は、言葉にできないほどの感動をもたらします。
その感動こそが、成長の原動力になるのです。

**「大人の心は大海」**
経験豊富な大人でさえ、本物に出会えば胸を打たれるもの

「本物体験」は学びの原体験を作る

私たちは、「五感を通じた学び」を「学びの原体験」と呼んでいます。
子どもたちは、先生から、本から、インターネットから多くの知識を得ます。しかし、その知識が本物の体験と結びついたとき、初めてその学びが「腹に落ちる」と感じるのです。
例えば、子どもたちが「環境問題」について学んだとしましょう。
教室で「自然が大切」と教わったとき、それは頭で理解できても、心から「腹落ち」するかどうかは別の問題です。
本当の意味で「自然が大切」だと腹落ちさせるには、自然を愛し、その魅力を五感で感じることが不可欠です。
もし、「自然が大切」という考えが本当に腹に落ちるのであれば、それは「自然の中で思い切り遊び、自然の美しさや大切さを心から感じた」本物体験（原体験）があったからこそ。
これが、知識が単なる「頭での理解」から、深い「心の理解」に変わる瞬間です。

「本物体験」は、未来を“選択できる力”を育てる

どの高校に進むか、どんな仕事をしたいか、どんな生き方をしたいか。
人生には、いくつもの「選択のとき」が訪れます。
その選択を本当の意味で「自分で決める」ためには、過去にどんな体験をしてきたかが大きく関わります。
自分の未来は、自分が経験したことからしか生まれません。
広い世界の中から「自分に合うもの」を見つけ出すには、自分自身を知ることが大切です。
そのために必要なのが、自分の心を揺さぶる「本物体験」。
子どもたちが様々な本物に触れることで、
「自分には何が向いていて、何が好きで、どんな人生を歩みたいのか」を自ら考え、
自分の人生を、自分の意志で“選べる人”に育っていくのです。